Malpu Design

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制作メモ

デザインで工夫したところ、用紙・加工などの制作にまつわるお話です。

星野槙子

超訳 枕草子

こんにちは、マルプ星野です。
今回は「超訳枕草子」(MARBLETRON)のご紹介。

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そもそもこの本は、
2011年にOPAギャラリーで開催された道場マッチ3で、
イラストレーターの森千章さんとわたしが
半年間をかけて作り上げたオリジナルの企画。


目に映るいろいろなものに物申したい森さんの姿勢と
清少納言の雰囲気が何だか近く感じられたこと。
まさに〝和!〟という感じの枕草子を
留学経験があり考え方も外国の方っぽい(とわたしが思っている)
森さんがリメイクしたらどうなるのか見てみたかったこと。
もろもろの理由を受けて〝超訳 枕草子〟の制作をご提案しました。


森さんが原文から好きな段を選び、
大筋をふまえた上で自由に超訳。
挿絵やイメージイラストも付けていきます。
+「Chiaki's Memo」というタイトルの
肩の力が抜けたのびのびしたコラムも。


わたしはどんどん増えていく文章とデータを受け取って、
どんな流れにしようかなあ、と楽しく頭を悩ませたのでした。


その完成を森さんがよろこんでくださって
「持ち込みにいってぜひ出版にこぎつけます!」と
宣言してから半年とすこし。
森さんからの1本のお電話で商業出版が決まった旨を知り、
わたしが引き続きデザインをさせていただくことが
決まったのでした。
(詳しくは日報へ→http://malpu.com/nippou/2012/02/nippoui5264.php


【内容】

今回は四六判/並製/128ページ。
基本的な構成はそのままに、
もともとの作品にはなかった枕草子原文、
「登場人物紹介」「平安時代の結婚」などのコラムが加わって
内容の充実をはかりました。
(編集さんが加わることのすごさを実感)

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目次

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第1段「春はあけぼの」

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原文+Chiaki's Memoページ

コラムページ.jpg

コラムページ

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イラストがふんだん!

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奥付。クレジットに「アートディレクション+ブックデザイン Malpu Design(星野槙子)」とあって、ちょっとうれしいのです。


【装幀】

展示用に作った本は、
和製本、本文は和紙、タイトル部分は蛍光ピンクのステッカーと、
「現代×平安時代」「和×カジュアル」というミスマッチを意識して
デザイン。

枕草子/道場マッチ3/書影.jpg

対して今回の出版用のデザインは、
ペーパーバック・展示作品にはなかった帯を付けて
すこしお色直しをしてみました。

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本文用紙はアドニスラフ。
データ上ではうるさいかな?と思っていた色が
程よく落ち着いていい具合。

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見返しと帯は共にキャピタルラップ。
帯は艶面、見返しはザラ面と質感の違いがちょっと楽しい。

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内容や帯がカラフルな分、
表紙は色数をしぼってシンプルにまとめました。

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帯を外すとすっきり、こんな感じ。
軽くてしなりのいい仕上がり、
女の人の手にもよく馴染むのではないかしら?


***

わたしは中学生のときに「春はあけぼの」の暗唱をしてから、
すっかり枕草子がすきになりました。
思うこと・目に映ることを箇条書きにまとめていくスタイルや、
時々自分勝手で、時々とてもすなおな清少納言の気性も。


そんなわけですこし枕草子にうるさいわたしですが、
森さんの「春はあけぼの」の訳を読んで
とてもうれしい気持ちになりました。
目に映るうれしいものや美しいもの・感じることを
のびのびと自分の言葉で訳した文章を
ひとめで好きになったのです。


この「超訳枕草子」には、
かわいい、毒舌、ミーハー、共感、、、
たくさんの要素が詰まっています。
ビジュアルブックとして、
純粋に読み物として、
枕草子を勉強している人には導入編としても!
とにかくとにかく、
沢山の人に読んで欲しい1冊です。


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※熱がこもってついつい制作メモがながくなってしまいました。
 ご容赦を。

星野槙子

Q&A 働くあなたのためのこころとからだの健康チェック

こんにちは、マルプ星野です。

今回は、ブックデザインをさせていただいた
Q&A 働くあなたのためのこころとからだの健康チェック
清文社)という小冊子をご紹介します。
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「笑顔で家を出られましたか?」
「朝ご飯はちゃんと食べられていますか?」
「職場ではいつものようでしたか?」
「ときどきは雑談していますか?」
...とこんな感じで、
とてもシンプルでやさしい質問が書かれています。


今さら聞けないけれど、
こんなときってどうするのがいいのかな。
実はこんなことを心配しています。
これって大丈夫なの?
読んでみたら、けっこう当てはまる!
という方が多いのではないでしょうか。


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メンタルケアの本なので、
デザインは角が取れて読みやすい印象を意識しました。
イラストはぽるか村山宇希さん。
力まずゆったりとした雰囲気のおかげで
深刻になりすぎずに読み進めることができます。


わたしのお気に入りは目次!
打ち合わせのときから
「地図のようにできたらいいですね」と
編集さんとお話をしていました。

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できあがりはこんな感じ。
村山さんがいい感じにまとめてくださったので、
ちょっと遊び心のある見開きになりました。
(目次が遊んであるのはなんだかうれしいですよね)
村山さん、ありがとうございます!

______________


疲れや体調不良は
忙しい日々の中では見落としがち。
そして、きもちやからだの声というのも、
自分では案外聞き取れないものだと思います。


いつの間にか深く弱って取り返しがつかなくなるまえに、
気軽にセルフチェックをするきっかけになる1冊。
気になった方は、
ぜひ清文社さんまでお問い合わせくださいませ。


高倉大輔

スノーボール・アース 生命大進化をもたらした全地球凍結

マルプ高倉です。


カバーの背景ビジュアルを担当させていただいた
スノーボール・アース 生命大進化をもたらした全地球凍結』(早川書房
をご紹介します。
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「およそ6億年前、地球はぶ厚い氷に覆われていた。その氷が解けたとき、爆発的な進化のドラマがはじまったのだ――。想像を絶するこの気候変動とはいかなるものだったのか? 多細胞生物の一斉出現との関係とは? 地球史上最大の謎を解く鍵として、いまなお論争をよぶ「全地球凍結仮説(スノーボール・アース)」。その証拠を求め、極寒の北極から灼熱の砂漠へと駆け巡る研究者たちのあくなき探究をビビッドに描きだす。毎日出版文化賞に輝いた傑作。」(ハヤカワ・オンラインより引用)


ということで、背景ビジュアルにはストレートに<凍った地球>をイメージして、ということでした。
はじめはフォトエージェンシーで<凍った地球>の画像を探して使おうということで調べていたのです。


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▲例えばGetty Imagesさんで<凍った地球>を検索するとこんな風に34点ほど出て来ます。


そんな風に探していると今回のカバーに使えそうなものをいくつか発見。
しかし「これ、今の地球だよねえ?」という話に。
確かに。スノーボール・アースは前述(引用)したとおり、6億年前のお話。
しかし、さすがにそんな画像はありませんでして、作ることになりました。といっても6億年前の地球がどんな大陸の形だったかなんて知る由もありません。そこでgoogle先生に聞いてみることにしました。


するとこんなものを発見!
ダジック・アース


京都大学地球科学輻合部可視化グループが中心に進めている、地球や惑星についての科学を楽しむために地球や惑星を立体的に表示するプロジェクトです。
ここのダウンロードページから、6億年まえの地球の大陸の様子を立体的に(!)知ることの出来るソフトを見つけることができました。


こちらを参考にさせていただき、6億年前の凍った地球を作っていきました。
(ありがとう、京都大学地球科学輻合部可視化グループのみなさん!!)


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▲丸です。


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▲6億年前の大陸の形です。                


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▲宇宙に放します。


それから大陸に凹凸をつけ、氷で覆われたように見せるために実際に氷の画像を重ねて質感をつけ、色味など調整していきます。


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▲ベースの出来上がりです。


最終的にもう少し凍結感を加えて完成です。
そしてマルプ清水が熟練の技で文字と合わせ丁寧にデザインしていき・・・

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▲装幀が出来上がります。


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▲各章扉はマルプ佐野がデザインしています。


スノーボール・アース説は【地球全ての表面が凍結していた】といういわば最強の氷河期が実際に存在し、その時期を経ることで様々な生物が死に絶え、新たな生物の進化に繋がっていった、という仮説です。
話の壮大さに、現代人が話題にしている温暖化の話が些細なことにも思えてしまいます。
毎日出版文化賞も受賞している、サイエンス、ノンフィクション好きには間違いない一冊。
そして冬に読むのにもぴったりな一冊。
壮大な地球の歴史にコタツミカンでじっくり身を委ねるのもまた一興。
是非手に取ってご覧下さい!


渡邊雄哉

新入社員は外国人

マルプ渡邉です。




新入社員は外国人』(PHPエディターズ・グループ)
というコミックエッセイの装丁を担当させて頂きました。
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主人公の派遣社員・平夕子(↑のようなショートボブの女子)と
外国人新入社員たちとのやりとりを
面白おかしく描いた内容になっています。


今回、カバー用のイラストは
著者さんに全て描き下ろして頂きました。

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表1側は、好き勝手に振る舞う外国人たちと困った表情の主人公、
表4側は、楽しそうな外国人たちと明るい表情の主人公、
という風に、コミックエッセイということで
ちょっとした「2コママンガ」の体裁にしました。

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さらに、カバーをめくった表紙では、
表1側に、本文マンガの中から、
外国人たちの困った言動が表れているコマを抜き出し、
表4側には、外国人たちの前向きな言動が表れているコマを抜き出して
それらをコラージュしました。
これは、カバーの「2コママンガ」との連動を狙ったもので、
印刷の仕方も反転してあります。


最初に、主人公と外国人社員のやりとりを
面白おかしく描いた本と書きましたが、
ただ面白おかしいだけではなく、
「日本人」「外国人」それぞれの目線を知る事で、
働くとは何か?という事を改めて考えさせてくれる
そんな内容の本です。


職場に外国人がいる方もそうでない方も
「なるほど、そういう違いがあるのか!」と
色々と為になるエピソードが詰まっています。
ぜひご覧下さい!

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